ケール[けーる]

ケールの概要

ケールは青汁の主成分として広く知られている成分になります。もともとブロッコリー及びキャベツなどが原種とされていて、つまりキャベツ類の変種ということになります。ケールは緑黄色野菜であり、アブラナ科アブラナ属に分類されているため、キャベツと同じ仲間になりますが、ケールは不結球性の野菜となります。野菜類に広く見られるβ-カロテンを多く含有しており、この成分が抗酸化性を有しています。そのため、活性酸素を無害化し、延いては生活習慣病である動脈硬化や癌の発生を予防するとされています。また、β-カロテンはビタミンAの前駆体であるため、体内で必要とされる分だけビタミンAに変換されます。こういったβ-カロテンには、他にも消化器や呼吸器などに存在する粘膜や皮膚を健康に維持する働きがあるとされ、加えて、夜盲症などにも有効とされています。更にケールにはβ-カロテンと同じ抗酸化性を有するビタミンCも含有されており、この成分にはストレスに対する抵抗力を高めたり、感染を防ぐ作用などが知られています。キャベツなどをはじめ、けーるにも含有されている成分の一つにビタミンUというものがあり、この成分は、胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の改善に役立つとされていますが、詳細なメカニズムはハッキリと分かっていません。現在、キャべジンの名称で出回っており、胃酸分泌を抑える働きがあるところまでは分かっています。

けーる/ハーブで期待される効能・効果

抗酸化、胃潰瘍及び十二指腸潰瘍の改善、胃粘膜保護、動脈硬化の予防、抗癌作用など。尚、一般的な食材に由来する成分のため、特に重大なけーるの副作用や相互作用などは報告されていません。ただし、残留農薬及びシュウ酸による健康被害は懸念されています。