ホースチェストナッツ[ほーすちぇすとなっつ]

ホースチェストナッツの概要

ホースチェストナッツはトチノキ科に属し、日本では西洋トチノキと呼ばれることもあります。エスシンと呼ばれるトリテルペン系サポニンが種子に含有されていて、これが毛細血管の透過性を抑え、血管の抵抗性を高めると言われています。そのため、痔疾、静脈瘤、慢性静脈不全、痒み、痛み、血行不全、夜間における足部の痙攣といった症状の改善目的でホースチェストナッツが利用され、外傷では捻挫や打撲に使用されます。他にもエタノール吸収を阻害したり、食後の血糖値急上昇を抑えたり、紫外線を吸収したりといった作用が指摘されています。尚、植物療法の領域において、ホースチェストナッツの葉はリウマチや咳に対してハーブティーといった形式で利用してきました。また樹皮は痔疾や下痢といった症状に用いられてきました。

ホースチェストナッツ/ハーブで期待される効能・効果

毛細血管保護、毛細血管修復作用など。浮腫、静脈瘤、痔疾、及び外傷である捻挫や打撲といった症状に対して、その改善目的でほーすちぇすとなっつが利用されています。使用を控えるケースは知られていません。副作用では、胃の障害や、吐き気、痒みといった症状が内用において発症することもあります。ほーすちぇすとなっつに含有される成分では、カテキン型タンニン、アラントイン、及びエスシンといったトリテルペン系サポニン、エスクレティンといったアグリコン、エスクリンといったクマリン配糖体などがあります。