甘草/カンゾウ[かんぞう]

カンゾウの概要

カンゾウはマメ科に属する多年草で、中国などに見られます。利用部位は、乾燥させた根及び根茎となります。主に漢方の領域で生薬として利用されており、東洋医学において高い評価を受けています。ショ糖より非常に強い甘味を有していて、西洋では菓子類のグミなどの材料として利用されています。また日本の醤油などにも、甘草(カンゾウ)が使われています。有効成分では、甘味のもととなっているグリチルリチンと呼ばれる物質があり、研究では解毒作用を有することが示されています。例えば、蛇に噛まれた際の毒やフグの持つ毒などに対して解毒の機能があると言われています。他にも、止血や消化吸収促進なども報告されており、通風や胃潰瘍、肝機能障害などにもカンゾウが有効ではないかと言われています。

カンゾウ/ハーブで期待される効能・効果

カンゾウでは、去痰、咽頭痛及び頭痛並びに口内炎の改善、解毒、消化吸収促進、止血作用など。報告例では、癌に対する甘草の有効性が示されたものも存在しますが、具体的なメカニズムはハッキリと分かっていません。尚、副作用では、浮腫みや血圧上昇といった症状を長期間継続利用することで発症することもあります。また、相互作用の可能性も払拭できないため、併用する漢方薬の利用に注意が必要とされています。