ミルクシスル[みるくしする]

ミルクシスルの概要

ミルクシスルはキク科に属し、日本ではオオアザミ或いはマリアアザミと呼ばれることもあります。古くは古代ギリシアより、ミルクシスルの種子は肝臓病に利用されてきた経緯があります。原産地を地中海沿岸地方とされていて、シリマリンと言われる三種のフラボノリグナンから構成される有効成分を含有しています。この成分には、肝硬変や脂肪肝、アルコール性肝炎、慢性肝炎といった症状にその有効性が報告されています。研究論文は数百以上存在し、肝細胞の細胞膜の受容体に毒物が結合するのを阻害したり、活性酸素を無害化するなどして、肝細胞を保護し、その損傷を防ぐとされています。また、肝細胞が損傷を被った場合、タンパク質合成が促され、肝細胞の再生を早めるとも考えられています。ドイツでは茶剤として胆汁分泌の改善を目的として、ミルクシスルの種子を利用しています。

ミルクシスル/ハーブで期待される効能・効果

みるくしするでは、抗酸化、タンパク質合成促進、細胞膜保護作用など。主に肝硬変や脂肪肝、アルコール性肝炎、薬物性肝炎といった症状に対し、その改善目的で利用されています。使用を控えるケースは、知られていません。また副作用も特に目立つものはありませんが、製剤の使用によって軽度の軟便といった症状を訴えることもあります。みるくしするに含有される成分では、フィトステロール、ビタミンE、フラボノイド、そしてオレイン酸やリノール酸といった油脂成分、シリマリンといったフラボノリグナンなどがあります。