オリーブ[おりーぶ]

オリーブの概要

オリーブはモクセイ科に属し、シリアにおいて古くから栽培されてきた常緑小高木で、原産地は地中海沿岸地方となります。日本での産地は小豆島で、海外ではインドやアメリカ南部、オーストラリアなどで栽培されています。葉には抗ウイルスや抗菌が認められていて、これはオレユーロペンと呼ばれる苦味成分によるものです。このため、ヘルペスやインフルエンザなどに対して自然の抗生物質とも言われています。古くは、オリーブの葉をパップ剤や軟膏剤といった形式で、妊娠線の予防や火傷など、及び、オリーブの葉を内服することで、血糖値や血圧を低下させる目的で使用されてきた経緯があります。また、低温で圧搾したオリーブの果実から生成されるおりーぶ油は、豊富にオレイン酸と言われる不飽和脂肪酸を含有しているため、生活習慣病を未然に防ぐために利用されたり、更に熱を加える料理においても、その酸化に対して強くなっています。日本では、製剤用基剤としてリニメント剤や硬膏剤及び軟膏剤といった形式で利用されています。

おりーぶ/ハーブで期待される効能・効果

利尿、抗菌、抗酸化作用など。主に生活習慣病を未然に防ぐために用いられ、糖尿病や高血圧、動脈硬化に対して使われています。使用を控えるケースは認められていません。また、副作用も特に認められておりません。化粧品ではスクアランと呼ばれる成分が原料として使われており、この成分は肌への浸透性が高いと言われています。尚、スクアランは、水素をおりーぶ油に含有される鎖状トリテルペンのスクアレンに添加したものです。含有される成分では、ビタミン類であるビタミンE、オレユーロペンなどのセコイリドイド配糖体、ルテオリンなどのフラボノイド類、ヘスペリジンやルチンといったフラボノイド配糖体といったものがあります。