蓬/ヨモギ[よもぎ]

ヨモギの概要

ヨモギは日本各地に見られ、キク科に分類される多年草になります。草餅に利用されているため、その知名度も高く、繁殖は地下茎を伸長させて広がります。主に、創傷や下痢止め、食あたりなど、その利用範囲も広いものとなっています。また、漢方の領域では、鎮痛剤や健胃剤として利用されており、ヨーロッパなどでは蓬(よもぎ)と同じ仲間のものが不妊症やリウマチなどに対して使われてきた経緯が有ります。ヨモギに含有される成分では、α-ツヨンやシネオールと呼ばれるオイルなどがあり、これらは蓬特有の芳香になっています。胃腸の強化や冷え性及び腰痛の改善、リウマチや神経痛、筋肉痛や生理痛などから引き起こされる痛みの緩和、整腸作用、貧血及び気管支炎の改善、止血、食欲増進作用などがあるとされています。その他、酵素や多糖類などをはじめ、ビタミン類であるビタミンAやビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、そしてミネラル類であるカルシウムやリン、鉄分といった成分もヨモギに含有されており、中でも抗酸化性を有するビタミンAの含有量は非常に多くなっています。このビタミンAには活性酸素を無害化する働きがあるとされていて、癌の予防に役立つと考えられています。

ヨモギ/ハーブで期待される効能・効果

ヨモギでは、体を温める、神経痛やリウマチ痛、生理痛、腰痛の緩和、整腸、食欲増進作用など。尚、一般的な食品に由来するため、特に問題とされる重大な蓬の健康被害などは知られていません。ただし、まれにキク科植物にアレルギー反応を示す方もおられますので、そういったケースでは、蓬の使用を控えます。その他、過敏症によるアレルギー反応に対しても同様になります。