モロヘイヤ[もろへいや]

モロヘイヤの概要

モロヘイヤは和名でシマツナソと呼ばれていて、シナノキ科に属する一年草になります。緑黄色野菜に分類され特有のヌメリがあります。古くからエジプトやインドなどでは若い茎や葉が利用されていて、古代エジプトの王が重病を患っていたところ、モロヘイヤのスープを飲用して元気になったとする言い伝えが残っています。モロヘイヤに含有される成分では、食物繊維をはじめ各種ビタミン類やミネラル類などが含まれており、特に食物繊維の含有量は他の野菜に比較すると非常に多くなっています。この食物繊維には、腸内において余分なコレステロールや糖質、そして有害物質である発癌物質などを自身に吸着させながら移動して、体外へ排泄する働きがあるとされています。更に、善玉菌を増加させるなど、整腸もあるとされていて、便秘の改善に役立つとされています。その他、抗酸化性を有するβ-カロテンやビタミンCなども含んでおり、動脈硬化の予防に有効とされています。また、モロヘイヤには葉酸の含有量も多く、妊娠中毒の予防にも役立つとされています。尚、もろへいや特有のヌメリは、葉を刻むことで出てきますが、これは粘液多糖類と呼ばれるものです。この粘液多糖類にコレステロール値の降下作用があるとされていて、余分な中性脂肪などを体外へ排泄させる機能があるとされています。更に、アレルギー反応であるアトピー性皮膚炎や花粉症などにも有効と言われています。

もろへいや/ハーブで期待される効能・効果

コレステロール値の低下、整腸、便秘改善、抗酸化作用など。通常の食品に由来する成分のため、特に重大とされる副作用などは知られていません。ただし、もろへいやの種子部には、ストロフェチジンと言われる毒性を有する成分が含有されているため、種子の食用は控えます。