マレイン[まれいん]

マレインの概要

マレインはゴマノハグサ科に属し、日本ではビロウドモウズイカと呼ばれることもあります。十九世紀頃には生殖器や呼吸器、泌尿器、耳道炎症性疾患に利用されていた経緯があり、現在では、メディカルハーバーリスト達によって慢性中耳炎に使われています。古くは北米先住民達によって痙攣性の咳や喘息といった症状に対して、マレインの葉を使って吸引していたとされています。マレインは、上気道カタルに有効なのではないかと言われていて、去痰やインフルエンザに利用されています。上気道カタルへの作用はハッキリと分かっていませんが、その去痰や鎮咳作用は、フラボノイドであるアピゲニン、及び、サポニン、並びに粘液質、そしてイリドイド配糖体であるアウクビンといった成分が相乗的に影響を与えているものと考えられています。その他中耳炎には、オリーブ油とマレインの花を使って、その浸出油を点耳する利用法が有名です。

まれいん/ハーブで期待される効能・効果

まれいんでは、去痰、鎮咳作用など。一般に上気道カタル、咳、感冒、気管支炎といった症状に対して、その改善目的で利用されています。使用を控えるケースは知られていません。また副作用も特に認められていません。まれいんに含有される成分では、フィトステロール、アウクビンといったイリドイド配糖体、バーバスコサポニンといったサポニン、及びルテオリンやアビゲニンといったフラボノイド、そしてアラビノガラクタンやキシログルカンといった粘液質などがあります。