熊笹/くまざさ[クマザサ]

熊笹の概要

熊笹(くまざさ)は民間薬の領域で昔から利用されてきたハーブの一つで、主に外用として創傷、そして口内炎、皮膚病といった症状の治療目的で使われてきました。イネ科に属するタケササの一つとなる熊笹などのササ類には、食物繊維をはじめ、クロロフィル、ビタミン類であるビタミンB1、ビタミンC、ビタミンK、そしてミネラル類であるカルシウムや鉄分などを多く含有しています。そのため、近年では青汁や茶葉、ササエキスとしてサプリメントに熊笹が広く使われています。熊笹に含有される食物繊維はリグニンと呼ばれているもので、これには抗ウイルスがあるとされていることから抗癌にも期待されています。また、クロロフィルにも抗癌を有するとされていて、他にもコレステロールの低下や整腸、貧血改善、解毒、抗炎症などが期待されています。更に、アラビノキシラン及びバンフォリンと呼ばれる多糖類にも免疫賦活並びに新陳代謝の促進があるとされています。その他、止血作用を有するビタミンKは、カルシウムが骨から流出するのを抑える働きがあるとされているため、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に有効と考えられています。

熊笹/ハーブで期待される効能・効果

熊笹では、抗癌、コレステロール値の降下、整腸、貧血改善、解毒、抗炎症、免疫賦活、新陳代謝促進、ビタミンKによる止血作用など。尚、健康茶や青汁、粉末状にしたものが利用される熊笹は、通常の食品に近い成分であることから特に問題とされる副作用などは報告されていません。ただし、血液凝固剤や血栓症の治療薬を併用する場合は、ビタミンKによる相互作用の可能性を払拭できないため、医師の判断が必要とされています。