クローブの概要
クローブはフトモモ科に属し、日本ではチョウジとも呼ばれています。古くから芳香性健胃薬として重宝されてきた経緯があり、原産地をモルッカ諸島とする常緑小高木です。蕾(つぼみ)が緑色から紅色っぽく変色する八月から九月にかけて、採取し、その後花柄を取り除いて乾燥させたものを利用します。茶剤或いはハーブティーにすると、頭痛や歯痛に有効であると言われていて、その際オレンジピールなどを混入すると、風味が高まります。クローブの精油成分では、オイゲノールという物質が全体のほとんどを占めていて、強い殺菌性があると言われています。歯医者さんの香りとも言われるクローブは、歯科領域において重要な位置を占めています。グリューワインは、ドイツの風物詩になっているものですが、クローブはスターアニスやシナモンと共に不可欠な原料となっています。
くろーぶ/ハーブで期待される効能・効果
鎮痛作用、抗菌作用、局所麻酔など。主に歯の疼痛や口腔粘膜炎症、頭痛、消化器系の異常に対して、その改善目的でくろーぶが利用されています。使用を控えるケースは、特に知られていません。副作用でも、特に認められるものはありませんが、濃度の高いくろーぶ精油は刺激が強いため、粘膜組織へ影響を与えることもあります。含有される成分では、フェノール酸やフラボノイド、及びβ-カリオフィレンやオイゲノールといった精油があります。