シナモンの概要
シナモンはクスノキ科に属し、日本ではセイロンニッケイやセイロンケイヒとも呼ばれています。樹皮は、熱や咳といった風邪によるものや、鼓腸や吐き気、消化不良や食欲不振などの症状を改善する目的で利用されています。これは樹皮に血液循環を改善したり、消化に関わる働きを高める働きがあると言われているからです。スパイスハーブのシナモンは、東西を問わず古くから伝統医学に用いられてきたハーブで、原産地をベトナムや中国、熱帯地方であるスリランカや南インドとしています。精油成分では、強い抗ウイルスや抗真菌、抗菌作用を有するオイゲノールや桂アルデヒドといったものがあります。ドイツでは胃液分泌のコントロールや鼓腸、腹部膨満感といった症状を緩和する目的で、ハーブティー或いは茶剤として、シナモンの樹皮を用います。更に最近の研究では、シナモンの樹皮から抽出したエキスに血糖コントロールの働きを有することが指摘されています。利用形態では、レモンピールやオレンジピールといったものに、粉末状のしなもんを混入させる方法が広く知られています。
しなもん/ハーブで期待される効能・効果
駆風、抗菌、血糖コントロール、消化機能の亢進作用など。主に鼓腸や消化不良といった症状の改善目的で利用されています。使用を控えるケースでは、しなもんに対してアレルギーを持つ方となります。副作用では、粘膜或いは皮膚に対してアレルギー反応を示すこともあります。含有される成分では、オリゴメリックプロシアニジン、クマリン、タンニン、オイゲノールや桂アルデヒドといった精油成分があります。