ヤマブシタケの概要
ヤマブシタケは食用キノコの一種で、サンゴハリタケ科に分類されます。中国料理などでは古くから利用されてきた経緯があります。ヤマブシタケに含有される成分には、ヘリセノンCとエリナシンAと呼ばれるものがあり、動物実験では、これらの成分に学習能力及び記憶力亢進が示されています。ヘリセノンCとエリナシンAは、脳内においてNGFと略される神経成長因子の合成を促す作用があるとされています。脳の機能を正常に作用させるためには、タンパク質からなるNGFが必要となります。アルツハイマーの研究では、アミロイドβペプチドと呼ばれる毒性のタンパク質が脳内に溜まることが原因ではないかと言われていて、その一方で、ヤマブシタケがこの成分に対して抑制が示されたとの報告例があります。その他、キノコ類特有のβ-グルカンなどの成分もヤマブシタケに含有されているため、免疫系のナチュラルキラー(NK細胞)やマクロファージの活性化に役立つとされています。
ヤマブシタケ/ハーブで期待される効能・効果
山伏茸では、免疫賦活、学習能力及び記憶力向上、神経成長因子(NGF)の合成促進、認知症の予防など。尚、一般的な食品に由来する成分のため、特に問題とされる山伏茸の健康被害などは知られていません。その他、キノコ類は乾燥させて利用するのが良いとされています。これは、ビタミンDの前駆体であるエルゴステロールが乾燥によって増加するためで、この成分は骨粗鬆症の予防に役立つとされています。