セージの概要
セージはシソ科に属し、日本ではサルビアとも呼ばれています。セージの機能では抗酸化性が認められていて、他にも感覚及び記憶力亢進といった目的でも利用されています。またサルビアタンニンと呼ばれるカテキン型の縮合タンニンには、収斂(しゅうれん)の働きが知られており、これが母乳分泌の抑制や多汗、月経過多といった症状を抑制する用途で使われています。加えて抗菌性及び抗真菌性もセージに認められており、これはサルビアタンニンとツヨンと呼ばれる精油成分によるものと考えられています。また、口腔粘膜炎症である口内炎や歯肉炎には、抗菌性と収斂性の作用が役立ち、ハーブティー、マウスウォッシュ、ガーグルといった形式では、喉の痛みや腫れといった風邪から発する症状に対して用いられています。更に、お年寄りには失禁予防や身体全域の強壮目的などでセージが利用され、更年期障害の女性には、寝汗やホットフラッシュといった症状を軽減する用途で使われています。
セージ/サルビア/ハーブで期待される効能・効果
抗ウイルス、抗菌、抗真菌、発汗抑制、母乳分泌抑制、発汗抑制作用など。主に、歯肉炎や口内炎、更年期に関わる寝汗や発汗異常、咽頭の炎症、口腔異常といった症状に対して、その改善目的でセージが利用されています。使用を控えるケースでは、アルコールエキスに限って妊娠中の内服があります。副作用では、長期間継続して、アルコールエキスを用いると、てんかんに似た痙攣を発症ケースも見られます。セージに含有される成分では、ロスマリン酸といったフェノール酸、ジテルペン型苦味物質カルノソール、及び、カンファーやシネオール、ツヨンといった精油成分、ルテオリンなどのフラボノイド類があります。