フランス海岸松樹皮の概要
フランス海岸松樹皮は厚い外皮を持つフランスの松の樹皮のことで、フラボノイドが豊富に含有されています。もともと北米の松の樹皮が伝統医療に用いられていたことに起因して、フランスの松の樹皮が注目を集めるようになりました。利用されるのは、厚い外皮の外側を取り除いて、内側にある樹皮を乾燥させたものとなります。フランス海岸松樹皮の有効成分は、プロアントシアニジンというものがありますが、これはフラボノイドの一つとなります。ビタミンCの数十倍の強い抗酸化性を有し、動脈硬化の予防に役立てられています。現在、フランスにおいては血管の治療薬として網膜障害や静脈瘤といった症状に適用されています。これらは、血中の中性脂肪を減少させ、延いては血管の強化によって生じる作用と考えられています。また、プロアントシアニジンにはチロシナーゼと呼ばれる酵素の機能を抑制する働きがあるとされているため、これによってメラニン色素の生成が抑えられ、延いてはシミなどの肌のトラブルを改善すると考えられています。その他、エラスチンと呼ばれるタンパク質の伸縮性を保持する作用やコラーゲン合成を補助する働きを持つことから美白効果のある成分として期待されています。別名では、ピクノジェノール、パインバーク、フラバンジェノールと呼ばれることもありますが、いずれも商標登録名となっています。近年、こういった症状以外にも、女性特有の更年期障害や生理不順などの諸症状に対して、フランス海岸松樹皮の有効性が指摘されています。
フランス海岸松樹皮/ふらんすかいがんまつじゅひ/ハーブで期待される効能・効果
フランス海岸松樹皮では、抗酸化、動脈硬化の予防、美白効果、更年期障害に関わる諸症状の改善、静脈瘤及び網膜障害の改善作用など。尚、一般的な食品に近い成分であることから特に問題とされる重大なフランス海岸松樹皮の副作用などは知られていません。ただし、まれにアレルギー反応を示すことが有り、それによって発疹が現れることもあります。花粉症などの症状がある方は、その使用に注意が必要とされています。