ユーカリ[ゆーかり]

ユーカリの概要

ユーカリはフトモモ科に属し、利用されるのは葉部となります。タンニンを含有するユーカリの葉は、緩やかな鎮痙作用を有するため、ハーブティーといった形態で、喉の炎症や上気道カタルなどの症状に対して、フランスやドイツでは飲用されてきました。また中耳炎などにはチンキ剤として外用で用いられています。ただ、ユーカリは茶剤といった形式での長期飲用を控えるべきとされていて、これは刺激を消化器に与えるためと言われています。タスマニアやオーストラリアに分布するユーカリは、昔からその地域の先住民達によって使用されてきました。ゆーかりの精油成分は、蒸気吸入といった形式で、風邪からくる頭痛や花粉症及び気管支炎といったカタル症状に対して利用されます。これは精油成分に抗菌性があるためと言われています。その他、軟膏剤やチンキ剤といった形での利用も見られ、リウマチなどの症状に対して、アロマテラピーのエッセンシャルオイルとして外用されることもあります。尚、精油成分は経皮吸収も行われるため、蒸気吸入以外にも外用でチンキ剤や軟膏剤といった形での利用もされます。

ゆーかり/ハーブで期待される効能・効果

抗菌、去痰、浄化作用など。一般に気管支炎や風邪、頭痛や花粉症といった症状に対して、その改善目的で使用されています。使用を控えるべきケースは、重症の肝臓病や胃腸胆道に炎症性疾患を持っている方、乳幼児への顔面使用が該当します。副作用では、過剰摂取によって吐き気を催すこともあります。含有される成分では、フラボノイド、タンニン、そしてシネオールといった精油成分があります。