カバ[かば]

カバの概要

カバはコショウ科に属し、南太平洋のバヌアツやフィジーといった島々に分布しています。これらの島では、儀式や社交といった場で、カバの根茎や根部分から抽出したものをドリンクとして用いてきました。カバは中枢神経へ働きかけることにより、過度なストレスによって疲弊している心身を緩和させる作用があると考えられていて、これは、神経伝達物質の影響から、平滑筋及び骨格筋を弛緩させるためと推察されています。一般に心身の緊張を解きほぐすのにアルコールの利用といったものがありますが、アルコールはその人の精神活動まで影響を与えます。一方カバのケースでは、心身の緊張を解きほぐしながらも、その人の精神活動にまで影響を与えません。更に生命力を活性化させる働きも注目されており、かばが体内に入ることによって、五感の感度が強くなるとも言われています。他にもパンプキンの種子を同時に摂取することで、ヨーロッパなどでは、過敏膀胱などの症状に有効ではないかとの見方もなされています。

かば/ハーブで期待される効能・効果

鎮痙、鎮静、抗不安作用など。主に精神不安の改善や、心身の緊張を解きほぐす効果、そこからくる不眠の防止といった目的で利用されています。使用を控えるケースでは、内因性の欝を患っている方、或いは妊婦や授乳婦といった方が対象となっています。副作用では、特に目立つものは認められていませんが、皮膚アレルギーや長期間の使用によって一過性の爪や皮膚、髪に対する黄色化といった症状が現れることもあります。かばに含有される成分ではアミノ酸、マグネシウム、カルシウム、鉄といったミネラル類、ヤンゴニン、メチスティシン、かばインといったピロン類といったものがあります。