薄紅葵/ウスベニアオイ[うすべにあおい]

ウスベニアオイの概要

ウスベニアオイはアオイ科に属し、花弁が五枚で濃青紫色をしています。古くから尿道炎や膀胱炎、胃炎、そして風邪に伴う喉の痛みや腫れといった症状の改善目的で利用されてきた経緯があります。マシュマロウと同様にハーブの中でも粘液質を多く含んでいます。他にもローションにしたり、パックやシップ剤などの形式で、皮膚炎や外傷といったものにも使われています。また、ウスベニアオイはお茶にすると綺麗な青紫色に変化しますので、その色を嗜好する目的でも用いられています。更に、ウスベニアオイのハーブティーにレモン汁を加えるとその直後にピンク色に変化し、重曹を加えると水色に変色します。これらは、液性が酸性或いはアルカリ性に変わることによって引き起こされる現象で、ウスベニアオイの持つ効能以外にも楽しめる一つの目的となっています。尚、ウスベニアオイの青紫色は、アントシアニジンと呼ばれる有効成分によるものです。

ウスベニアオイ/ハーブで期待される効能・効果

軟化、皮膚及び粘膜保護、刺激緩和作用など。胃腸や咽頭、口腔、泌尿器などの炎症を改善する目的で用いられています。使用を控えるケースは、特に認められていません。また副作用も特別、認められるものはありません。薄紅葵に含有される成分では、デルフィニジンといったアントシアニジンやタンニン、粘液質といったものがあります。