カレンデュラの概要
カレンデュラはキク科に属し、日本ではトウキンセンカとも呼ばれ、別名ではマリーゴールドとも言われます。ただ、マリーゴールドは他品種でもフレンチマリーゴールドなどといったものがあり、これらの混乱を避けるため、メディカルハーブにおいてのマリーゴールドは、学名に由来しカレンデュラと言うのが望ましいとされています。主に皮膚や粘膜が傷を負った際、それを回復或いは保護する働きがあると考えられており、このため、カレンデュラは昔から火傷や外傷、喉の炎症、黄疸(おうだん)や胃潰瘍といった症状に用いられてきた経緯があります。加えて創傷などに対して、フラボノイド類やカロテノイド類といった成分が相乗的に働きかけ、その治癒を促進すると言われています。また、カレンデュラに関する報告によるものでは、抗真菌性や抗菌性、抗寄生虫性、抗ウイルス性などが認められております。利用形態では外用、内用ともに使われており、アルコールにカレンデュラの花弁を浸出したチンキは、そのまま、或いは薄めて用いられています。尚、蜜蝋(みつろう)とカレンデュラ油によって作られた軟膏は、様々な症状に使われています。
カレンデュラ/マリーゴールド/ハーブで期待される効能・効果
抗菌、抗真菌、抗ウイルス、皮膚や粘膜損傷の回復、消炎作用など。主に創傷や口腔内の炎症、及び皮膚炎や下腿潰瘍などの症状に対して改善目的で用いられています。使用を控えるケースは知られていません。また、副作用も特に認められていません。含有される成分では、多糖類や苦味質、精油成分、及びクエルセチンといったフラボノイド類、タラキサステロールなどのフィトステロール、キサントフィルやカロテンなどのカロテノイド類があります。