ホワイトウィロウ[ほわいとうぃろう]

ホワイトウィロウの概要

ホワイトウィロウはヤナギ科に属し、日本では西洋シロヤナギとも呼ばれています。紀元前一世紀頃のマテリアメディカと言われる古書には、葉とコショウ少々とすりつぶして、ワインで飲用することが記されていて、背中の痛みの改善に利用していたとされます。ホワイトウィロウの樹皮には、サリシンというサリチル酸誘導体を含んでいて、古くからリウマチや関節炎、インフルエンザなどに利用されてきました。鎮痛や解熱、消炎作用があると考えられています。サリシンは、ブドウ糖とサリゲニンという成分に、腸内細菌により分解されます。その後、サリゲンは血液中に入り、血中及び肝臓において酸化され、サリチル酸という成分に代謝されていきます。天然のアスピリンと言われるホワイトウイロウですが、これはサリチル酸より副作用があまり認められないアセチルサリチル酸であるアスピリンの開発に、ドイツのバイエル社が成功したことや、サリチル酸合成に化学者が成功したことに由来しています。

ホワイトウィロウ/ハーブで期待される効能・効果

ホワイトウィロウでは、消炎、解熱、鎮痛作用など。主にインフルエンザや関節炎、リウマチ、頭痛といった症状の改善目的で利ほわいとうぃろうが用されています。使用を控えるケースは、喘息や鼻炎、蕁麻疹、気管支痙攣といったサリチル酸塩への過敏症を示す方となります。副作用では、胃腸障害をタンニンから発症することもあります。ほわいとうぃろうに含有される成分では、タンニンやフラボノイド、カルコン、サリチル酸誘導体サリシンといったフェノール配糖体などがあります。