メトトレキサート
ホワイトウイロー、メドウスイート、ウインターグリーンなどにはサリチル酸誘導体が含まれています。このサリチル酸誘導体はアスピリンによく似た化学物質で、これらを含有するハーブとメトトレキサートを組み合わせて用いるとその働きが高まります。従ってこれらのハーブとメトトレキサートの併用は控えます。メトトレキサートはいわゆる抗癌薬或いは抗炎症薬のことを意味していて、症状の悪化した乾癬やリウマチ性慢性関節炎、喘息といったものに適用されています。ただし、日本では喘息及びリウマチへの利用は認められていません。尚、ビタミンB12(コバラミン)、葉酸、ベータカロテンはメトトレキサートの利用によってその吸収を妨害されます。更に、アルコールと共にメトトレキサートを利用することで肝臓障害を引き起こす恐れが指摘されています。その他、メトトレキサートは、ビタミンB2(リボフラビン)の利用によってその作用を弱められる恐れが示唆されています。
リチウム
ブッコノキ、ゴールデンロッド、コーラノキ、ヤロー、マーシュマロー、バーベイン、パセリ、ウワウルシ、スギナ、フェンネル種子、ノコギリパルメット、セイヨウタンポポ、ビルベリー葉、サルサパリラ、ダミアナ、マテ、牛蒡(ゴボウ)、シバムギなどには利尿作用が認められます。これらのハーブとリチウムを組み合わせて用いることによって副作用である頻尿及び電解質障害などの症状が強まります。従っていずれのハーブともその併用を控えます。マテ、コーラノキ、ガラナにはカフェインが含まれており、このカフェインとリチウムを組み合わせて用いると、血中のリチウム濃度が高まります。このため、上記のハーブを含め、カフェインを含有するコーヒー、お茶、コーラー、チョコレートといったものとの併用も控えます。尚、リチウム使用時に非ステロイド性抗炎症剤を用いると、リチウムの血中濃度が高まります。これは、非ステロイド性抗炎症剤によってリチウムが体外へ排泄されるのを阻害するためです。従って、非ステロイド性抗炎症剤の利用は、はリチウムを使っている時には控えます。