クロム/Cr[くろむ]

期待される効能・効果

クロムは糖尿病の症状におけるインスリンの働きを良くするミネラルで知られています。そのため、血液中のブドウ糖が効率よく筋肉細胞に吸収されるように手助けすると言われています。また、脂質の代謝も促しますので、血液中のコレステロール値や中性脂肪の値を正常に保つとも言われています。インスリンはクロムがなければ活性化しませんので、クロムが少なくなると、糖の代謝が悪くなり、コレステロール値が高くなったり、疲れやすいなど、糖尿病に似た症状を引き起こします。この状態をそのまま放置すると、本当に糖尿病や動脈硬化を招いてしまいます。クロムは通常の食事で不足することはありません。人間の体内に存在するクロムの含有量は凡そ二ミリグラム程度ですが、糖質及び脂質代謝に欠かせないミネラルとして重要な位置を占めています。糖尿病の予防以外にも、動脈硬化や高脂血症といった生活習慣病の予防対策として期待されている栄養素です。普通の食生活で欠乏状態を引き起こすことはありませんが、病気などで体が弱って不足がちになると、糖質及び脂質代謝に異常を引き起こし、動脈硬化や高血糖状態を発生させることもあります。尚、クロムの過剰摂取では、呼吸器系の障害を発症することもあります。ただ、通常の生活を送っている限りでは、過剰症を引き起こすことはありません。 クロムの基準摂取量
性別 男性 女性
年齢 推奨量(mg/日) 推奨量(mg/日)
18~29 40 30
30~49 40 30
50~69 35 30
70以上 30 25