鮫軟骨/サメナンコツ[さめなんこつ]

サメ軟骨の概要

癌細胞への栄養補給を阻害するには、血管新生の生成を抑制する必要があり、サメ軟骨にはこのような働きがあると考えられています。有効成分では、カルシウム塩やタンパク質、コンドロイチンなどのグリコサミノグリカンなどがサメ軟骨にあります。これらの成分には、正常細胞が癌細胞に侵される時に活性化されるメタロプロテアーゼと呼ばれる酵素の働きを阻害し、血管新生を抑制することで癌細胞へ栄養を送る血管の生成を妨害する働きがあると考えられています。こういった理由から、動物実験などでは数多くの抗癌性を示すデータや報告例が存在しています。臨床試験では、前立腺癌、脳腫瘍、乳癌、悪性リンパ腫、肺癌、大腸癌などの末期癌及び進行癌に対しては、サメ軟骨に効果がないとされる報告例もありますが、幾つかは癌に対して有効であったとする報告例も存在しています。いずれにしても、劇的な効果は得られていないのが現状です。

サメ軟骨/サプリメントで期待される効能・効果

抗癌作用。アメリカにおける臨床試験では、乳癌や大腸癌に対して行われたケースがありますが、サメ軟骨による明らかな延命などの有効性は確認されなかっとされています。そのため、サメ軟骨に対する研究やその安全性について、今後も調べて行く必要性があります。尚、サメ軟骨の摂取により、便秘や吐き気、嘔吐といった症状を現すこともあります。また、副作用などでは特に知られているものはなく、相互作用においても同様で、他のサプリメントと組み合わせて利用しても問題ないとされています。