スクワレン/深海鮫肝油エキス[すくわれん]

スクワレンの概要

スクワレンは古くから世界各地の漁業関係の人たちに利用されてきた経緯があり、その使い方も万能薬としての位置づけがなされていました。スクワレンと呼ばれる成分は、その多くがツノザメ科アイザメ属に分類される深海ザメ類の肝臓から抽出されたものを指しています。これは、アイザメの肝臓に含有されるスクワレンが、その他のサメ類に比較して多いことに起因しています。主な働きは、酸素の補給で、これが人間の様々な臓器の働きを活性化させると考えられています。そのため、肝臓の障害に対して、研究が数多く行われてきました。現在、スクワレンには、免疫賦活があるのではないかと言われており、この作用が癌の抑制に働きかけていると示唆されています。尚、深海サメの肝臓は非常に大きいものとなっていますが、これは深海においての高水圧及び低酸素に耐えるために、発達したと考えられています。

スクワレン/サプリメントで期待される効能・効果

酸素の補給、肝機能障害の改善、免疫賦活・抗癌など。深海鮫の肝油エキスなど、一般的なスクワレンのサプリメントでは、脂溶性のビタミン類やドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA、IPA)なども一緒に含まれているケースが多くなっています。ただ、スクワレンに限定して精製されたサプリメントも存在しています。尚、通常の食品に由来する成分であるため、特に重大とされる副作用や相互作用などは知られていませんが、ケースによっては、稀に発疹や痒みといった症状が現れることもあります。