欠乏症:口角炎、口唇炎、口舌炎、角膜炎、子供の成長障害、脂漏性皮膚炎など。過剰摂取:稀に多く摂取し過ぎて、焼灼感、かゆみ、しびれ、チクチクとした痛みなどがあります。脂肪の分解・合成、糖質やタンパク質の代謝をします。肌・髪・爪の発育や、皮膚及び粘膜を保護し、体全体の成長と生殖を助ける作用があると言われています。目鼻・口・生殖器などの粘膜の健康が気になる方には日頃から大切なビタミンです。ビタミンB2は、グルタチオンペルオキシダーゼという酵素と共に作用して、有害な過酸化脂質を分解するとされています。ビタミンEが過酸化脂質の発生を阻害するのに対し、ビタミンB2は発生した過酸化脂質を除去する働きを持つと言われています。抗がん剤を摂取している場合、薬の効果が軽減するので注意を要します。糖尿病や潰瘍で長期に渡り食事制限をしている人は、ビタミンB2不足になりがちです。ビタミンB群には、相互作用がありますので、B2、B6、B12、などと同時摂取が望まれています。また、欠乏症では、ある種の薬の投与によってビタミンB2の作用が妨害されたり、副腎ホルモン、精神安定剤、抗生物質などを長期間継続して服用した際にも見られることもあります。ビタミンB2を多く含んでいる食品としては、動物性食品で乳製品、牛乳、卵、魚介類といったものがあります。植物性食品では、特に納豆の含有量が多く、他にはキノコ類や緑黄色野菜にも含まれています。
ビタミンB2の基準摂取量(水溶性ビタミン)
性別 |
男性 |
女性 |
年齢 |
推奨量(mg/日) |
推奨量(mg/日) |
18~29 |
1.6 |
1.2 |
30~49 |
1.6 |
1.2 |
50~69 |
1.4 |
1.2 |
70以上 |
1.1 |
0.9 |