浮腫のメカニズム~組織液・リンパ管~

乳び層(にゅうびそう)は腹部に存在し、腸や両足からリンパ液が集められている部分です。胸管はこれより上部に位置し、左上半身から集められたリンパ管とつながります。また左鎖骨下部において静脈と結びつき、右鎖骨下部では右上半身からきたリンパ管と静脈で結合します。尚、乳び層の乳びは白っぽい色調を呈しているもので、これはリンパ液に腸で取り込まれた脂肪の粒が入り込んでいるためです。 浮腫のメカニズムは組織液にあり、その量の増加や回収率の低下、リンパや静脈の巡りが停滞したりすることで発生します。立ちっぱなしの仕事を長い時間行ったり、ストレスや疲労など色んなことが原因となりえます。一般に浮腫が見られる際のマッサージはリンパの流れに沿って行う事が薦められています。また、リンパ系に関してはその循環を促進させるようなメカニズムが存在しないため、特定の場所にはリンパ液の停滞が起こりやすくなっています。膝の裏などがこれに該当し、よく揉むことが重要とされます。