神経幹細胞~オリゴデンドロサイト/ニューロン/ストロサイト~
神経幹細胞は歯状回や大脳皮質で見られ、記憶を固定したり、思考に関与すると思われる神経細胞を増やしていると言われています。海馬は脳の中で記憶を担っている器官であり、神経幹細胞は学習や経験によってその量を増やしていきます。神経幹細胞が分裂すると、一方は神経前駆細胞にその姿を変え、信号を周りの細胞から受けます。その際、オリゴデンドロサイトやニューロン、ストロサイトのどれかに変化しますが、いずれも脳を成り立たせている神経細胞です。尚、残った方は次回の分裂のために神経幹細胞としてそのまま存在することになります。
大脳新皮質では思考をはじめ、意識や認識、思考、運動などを制御しており、それぞれ役割によって存在位置が異なります。つまり、運動や認識など、それを司っている場所が同じ大脳新皮質でも違う訳です。表層には神経前駆細胞であるL1-INP細胞が見られ、神経損傷を招きやすい、ある種の状況において神経細胞を生成していることが解明されています。この現象は自然治癒の一つであると言われており、およそ一週間程度で大脳新皮質深部にまで届き、そこでもとからある神経細胞へと融合されていきます。