血液を綺麗にしよう
東洋医学ではまず血液が汚れると発疹を招くと考えられています。次に炎症を引き起こして体内の血液中に含まれる老廃物を体外へ排出しようとします。しかし、西洋医学では炎症を鎮めるため、解熱剤などが用いられ、この作用を抑制することになります。また、発疹も炎症も引き起こすことが出来ない人もおられます。こういった場合、人間の体は血管壁にコレステロール、脂肪といった物質と共に老廃物をも沈着させていきます。これは血液を綺麗にしようとする体の防御能である一方、動脈硬化を引き起こします。この疾患は血管内を狭窄するため、血流が悪化します。すると全身の組織や各臓器において十分な血液が運搬できなくなります。このことが心臓へ負荷をかけてしまい、心臓はより強い力で血液を排出しようとします。つまり、高血圧を発症します。
高血圧は換言すれば、血管の狭窄を示しており、血液の汚れが生じていることを意味します。西洋医学では、こういった症状が出現すると、心筋梗塞や脳卒中を予防するため、β-ブロッカー製剤などを投与して心筋の作用を弱め高血圧に対処します。更に薬の服用から安心して、生活習慣の改善に努めなければ、血液は綺麗になりません。また、血液の汚れを排除しようと、血管を今以上に狭窄できなくなると人間の体はコレステロールや血小板といった物質と共に老廃物が凝固し、延いては血栓を生成して血液を綺麗にしようと努めます。これは東洋医学の考え方ですが、いずれは血管内を血栓が詰まることによって心筋梗塞や脳梗塞といった疾患を招くリスクを高めていきます。このことは尿路結石や胆石にも同様のことが言えます。つまり、血管内で起こる現象と同じで、過剰な老廃物が尿中や胆汁中に発生して汚れが異常になってくると、その流れを改善するために老廃物や不要物が一つの場所に凝固してしまいます。