バンランコンの概要
バンランコンは中国で生活に浸透している生薬となっていて、解毒及び解熱といった目的で利用されています。板藍根(ばんらんこん)はいわゆる生薬名であって、植物名ではありません。正確には越年草に分類されるアブラナ科のホソバタイセイと呼ばれる植物の根部分を指して言われています。主な機能では、風邪に起因する様々な症状を穏やかなものにします。また、熱を生じる多くの症状に対してもバンランコンが適用されており、その利用範囲は広いものとなっています。例えば、インフルエンザの予防や気管支炎、更に湿疹やニキビなどの吹き出物に対してもバンランコンが用いられています。かつてSARSが流行した際には、非常に需要があったとされています。ただ、バンランコンとSARSの間に、どのようなメカニズムがあって有効とされるのかは、ハッキリ解明されていません。その他、ホソバタイセイの葉部も利用されており、主な作用は根部と同様になっています。特に、葉部を石灰処理して生成される粉末状の色素には、抗ウイルスや抗菌に加えて抗癌があると言われています。これは、バンランコンに癌細胞自体を攻撃する働きがあるとされるところに由来しています。
バンランコン/ハーブで期待される効能・効果
抗ウイルス、抗菌作用、インフルエンザの予防、風邪の予防など。尚、一般的な食材に近い成分であることから、特に重大とされる板藍根の健康被害や副作用などは知られていません。中国では広く一般に普及している板藍根ですが、日本では飴やエキスなど一部に利用されています。