バレリアンの概要
バレリアンは、ヨーロッパなどで古くから不安神経症などに対して適用されていた経緯があり、近代に入るまで多用されていたと言われています。根からは刺激的な香りがはなたれており、中世においては香辛料としても利用していたそうです。バレリアンはオミナエシ科に分類され、利用されるのはこの根部になります。ハーブティーにしたバレリアンには、きついニオイがあり、土臭さもあります。やや苦味を有する味になっており、このため飲用する際は他のハーブと併用して飲まれるケースが多いとされます。緊張や不安などに起因する不眠に有用とされていて、神経の興奮を穏やかなものにする働きがあると言われています。また、疲労回復、肩凝りにも役立つとされていて、これはバレリアンに、筋肉緊張を解す働きがあるためと考えられていることに由来します。その他、神経に起因する血圧の上昇を緩和する働き、緊張性の胃痛及び腹痛といった症状を和らげる働きなどがあると言われます。ばれりあんの有効成分では、精油、イリドイド類、タンニン、バレポトリエイド、アルカロイド、コリンといったものが知られています。尚、別名では、西洋カノコソウとも呼ばれています。
ばれりあん/ハーブティーで期待される効能・効果
催眠、血圧低下、抗痙攣、利尿、鎮静、鎮痛、去痰、駆風、抗癌作用など。また、不安神経症や不眠症などにも有用とされています。その他、リラックス効果などもあるとされています。尚、人によっては頭痛などを引き起こすケースもみられ、継続使用や多量の飲用は控えます。また、妊娠中の方の利用も控えます。