ブラックコホシュと当帰/トウキ[とうき]

ブラックコホシュ

有効成分とされる成分は、ハッキリと解明するに至っていません。一般に、女性特有の症状である更年期障害に起因するのぼせに有効とされています。また、イライラや不眠症、頭痛に対しても有用に働きかけると言われています。ブルーコホシュは、ブラックコホシュとは種類を異にするものですが、しばしば混同されやすくなっています。こちらは、危険性が高いとされていますが、ブラックコホシュでは、有害な副作用を引き起こすことは稀だと言われています。ただし、流産を誘引する可能性があることも指摘されています。そのため、医師の監督がない環境では半年以上続けての継続利用は控えるべきとされています。

当帰/トウキ

作用メカニズムは、ハッキリ解明されていません。漢方の領域では、女性特有の症状に対して利用しています。例えば、更年期障害の諸症状、月経不順、月経前症候群(PMS)、線維のう胞性乳腺症、月経痙攣といったものがこれに該当します。トウキはヨーロッパアンゼリカと近縁種とされていて、別名では中国アンゼリカとも呼ばれています。トウキの利用により、日光過敏症を引き起こしたり、ホルモンバランスが崩れるといった症状を訴えるケースもあります。また、妊婦によっては、子宮弛緩と子宮収縮を惹起することもあるとされます。尚、のぼせに対して有効とされていますが、これはその効果を現した女性が多いことに由来していて、作用メカニズムそのものに関しては、未だ明確にされていません。

有用で安全性の高い相互作用

ブラックコホシュとトウキを併用した場合、更年期障害の諸症状、中でものぼせに有効と言われています。ただし、半年以上の継続使用は、医師へ相談する必要性があるとされます。また、妊娠中及び妊婦の方のその利用は控えます。その他、ホルモン補充療法を行っている方などは、その利用を禁忌とされています。