ヘパリン
デビルズクロー、生姜(ショウガ)、大蒜(ニンニク)、朝鮮人参(チョウセンニンジン)、セイヨウクルマバソウ、レッドルーテッドセージ、銀杏(イチョウ)などには抗血液凝固作用が認められます。いずれのハーブもヘパリンと組み合わせて用いることで出血傾向が強まります。ただし、一般的な食品に含有される程度では問題ないとされています。その他、ワルファリンとよく似た化学物質を微量に含有するハーブでは、フェヌグリーク、ムラサキツメクサ、当帰(トウキ)、マロニエといったものがあります。ワルファリンは抗血液凝固物質のことですが、いずれもヘパリンとの併用は控えます。ヘパリンは抗血液凝固剤のことを指していて、血栓の改善やそれ防ぐために用いられています。通常、静脈注射されるものであり、その作用も非常に強くなっています。そのため、利用中の医薬品やサプリメントなどを正確に医師へ伝えることが大切です。尚、抗血液凝固を有するへパリンのその働きは、ビタミンCを多量に摂取することで弱められてしまいます。更にへパリンは、ビタミンEを多量に組み合わせて用いると出血のリスクを高めます。その他、ヘパリンは魚由来の魚油サプリメントやホスファチジルセリンとの間に相互作用が認められ、有害なものとされています。
ベラパミール
ミルクシスルにはシリマリンという成分が含まれており、これがベラパミールに起因する肝臓障害から守るとされています。ベラパミールはカルシウムチャンネル阻害薬のことを指していて、狭心症をはじめ心筋症や高血圧、不整脈といった症状に対して適用されています。これらは血管を広げ、筋肉を緩めるベラパミールの働きに由来するもので、筋肉中へカルシウムが入り込むのを妨害する作用があります。その他、偏頭痛、喘息、双極性障害、夜中の下肢痙攣といった症状に対しても使われます。