レシチンは、グリセリン、脂肪酸、リン酸、そしてコリンから成り立っています。この内、コリンはビタミンの一種とされていて、肝臓の脂質代謝に関わる成分の一つとなっています。レシチンはホスファチジルコリンとも呼ばれており、肝臓の代謝機能に関与している物質で、生体膜を構成する主成分でもあります。また、脳や神経、そして細胞同士の情報伝達物質として様々な機能調節を管理しているとも言われています。更にレシチンは動脈硬化の予防にも有効とされています。これはレシチンに水と脂を混ぜる働きがあるからで、これによって脂肪の代謝が活性化させると考えられています。レシチンを構成するコリンとリン酸は親水性で水に溶けやすい性質を有しています。グリセリンと脂肪酸は脂肪と結びつきやすい親油性となります。レシチンは、親水性及び親油性の両方の性質を持っているため、混ざりにくいとされる水と脂が、混ざりやすくなるというわけです。
有用で安全性の高い相互作用
セイヨウタンポポの根、ビートの葉、ミルクシスルには、コリンとの間に有用な相互作用が認められています。セイヨウタンポポの根は、利尿剤として用いられており、消化液の分泌を促す働きがあると言われています。これらは、消化機能や肝臓の代謝機能をサポートする成分が含まれているためと考えられています。セイヨウタンポポの根とこりんを併用した場合、肝機能をサポートすると言われています。ただし、胆道疾患及び胆嚢疾患並びに胆石といった症状が見られるケースでは、医師への相談が推奨されています。ビートの葉は、消化機能及び肝臓の代謝機能を補助する働きがあると考えられています。ビートの葉とこりんを併用した場合、肝機能を補助する働きがあると言われています。こちらも利用する際、胆嚢疾患、胆道疾患、胆石といった症状が現れている場合は、医師への相談が薦められています。ミルクシスルは、シリマンと呼ばれる化合物を含有しています。この成分には、肝細胞を損傷から守り、その修復を促進させる働きがあると言われています。ミルクシスルとこりんを併用した場合、肝機能の補助をはじめ、肝硬変、肝炎、黄疸といった症状が現れた際、肝臓の機能を補助的にサポートする働きがあると言われています。ただし、胆道疾患や胆嚢疾患、胆石といったものが見られる場合は、医師への相談が薦められています。