サヤバナ
天然の抗ヒスタミン剤と言われているフォルスコリンが、サヤバナに含有されています。この成分は、筋肉弛緩作用を持っているとされます。一般に、湿疹、高血圧症、狭心症、喘息などの症状に対して、その改善目的で利用されています。ただし、高血圧の治療薬やワルファリンなどを利用しているケースでは、医師の判断が必要とされています。また、妊娠中の方の利用では、流産及び子宮出血などを誘引してしまうケースも見られます。尚、ワルファリンは、血液凝固抑制剤のことを意味します。
カモミール
花部には、アピゲニンなどの筋肉弛緩作用を有する成分が含まれています。一般に、喘息などをはじめとする肺疾患、不眠症、軽度の消化障害、歯肉炎、ストレスなどに有効とされていて、その適用範囲は広いものとなっています。ただし、ヒナギクやヨモギ、ヤグルマソウといった植物に対してアレルギー反応を示す方は、その利用を控えます。また、ワルファリンなどの血液凝固抑制剤と組み合わせての利用も控えます。その他、大量の使用により妊婦の合併症のリスクが上昇すると言われています。
有用で安全性の高い相互作用
サヤバナとカモミールを併用した場合、気管支痙攣及び消化管痙攣の軽減に有効とされています。尚、雛菊(ひなぎく)及び蓬(よもぎ)並びに矢車菊(ヤグルマギク)にアレルギー反応を強く示す場合は、その利用を控えます。また、医師の管理のもとに利用することが推奨されています。