エリスロマイシン[えりすろまいしん]
ジギタリスはジギトキシンを含んでおり、化学合成される医薬品のジギトキシンを含め、これらとエリスロマイシンを併用すると、体内での作用が強まります。このため、ジギトキシン及び化学合成されたジギトキシンとエリスロマイシンの併用は控えます。エリスロマイシンはマクロライド系の抗生物質のことであり、ニキビをはじめ、皮膚感染症など、細菌感染に起因するさまざまな症状に対して適用されています。その分、相互作用の範囲も広くなっており、特にアトルバスチン及びロバスタチンといった製剤との併用は控えます。これは、相互作用によって重大な筋肉障害を引き起こす可能性があるためです。一般に、相互作用の多い薬であることから、利用している市販薬或いは医薬品があれば、医師への相談が推奨されています。エリスロマイシンは、腸内の病原菌と共に善玉菌をも殺菌してしまいます。このため、下痢などの症状を引き起こすこともあります。また、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル類、ビタミンB6やビタミンB12、葉酸などのビタミン類の吸収を妨害する作用がエリスロマイシンに認められているため、えりすろまいしんの利用にはこれらの栄養素をサプリメントなどで摂取する必要性があります。摂取する際は、二時間前後の間隔を設けます。その他、えりすろまいしんの吸収を促進させるブロメラインという成分が知られていますが、これはパイナップルに含まれている成分となります。