カバ/セントジョーンズワート[かば/せんとじょーんずわーと]

カバ

有効成分に、カバラクトンと呼ばれるものがあり、これに脂質を溶解させる働きがあると言われており、同時に抗不安作用を持つことで知られています。一般に、カバは不眠症及び不安症に適用されています。ただし、長期間に渡る利用では、頭髪及び皮膚、爪の黄変、肌への発疹などの症状が見られるケースもあります。また、子供への利用では、強い傾眠作用を現すこともあるとされます。その他、抗ヒスタミン薬、風邪薬、そして鎮静作用を有する他のハーブと組み合わせての利用は控えます。

セントジョーンズワート

セイヨウオトギリソウの名称でも知られており、成長すると凡そ五十センチ程度に達する高さとなります。一般に、神経痛や抑鬱(よくうつ)症状、火傷、切り傷といった症状に対して用いられています。かつては、魔除けに利用されていたとの言い伝えも残っています。また、利尿作用があることでも知られていて、体内に存在する老廃物質を体外へ排出する働きがあるとされます。このため、セントジョーンズワートの浸出液は、関節炎及び痛風などの症状に対しても有効とされています。

有用で安全性の高い相互作用

カバとセントジョーンズワートを併用した場合、軽度の鬱症状及び不眠症、不安症などに適用されています。ただし、鬱病の治療薬、風邪薬、抗ヒスタミン薬、アルコールなどと組み合わせての利用は、禁忌とされています。また、鎮静作用を有する他のハーブとの併用も同様となります。その他、セントジョーンズワートを用いる際は、日光を避けたほうが良いと言われています。