コエンザイムQ10/ユビキノン[ゆびきのん]

食物からエネルギーを取り出す働きがあるとされているもので、かつては虚血性心疾患、糖尿病、うっ血性心疾患などに医薬品成分として使われていた経緯があります。人間の体の中には、もともと存在する成分であり、ユビキノンなどの名称で呼ばれることもあります。種類では、現時点においてコエンザイムQ1からコエンザイムQ12まで存在しています。ミトコンドリア内では、アデノシン三リン酸(ATP)を生成して、エネルギーを作り出していますが、この過程においてコエンザイムQ10は必要不可欠な存在となっています。もともと人間の体の中で合成されているコエンザイムQ10ですが、年齢と共にその合成量も減少していきます。特に40歳以降が著しく低下すると指摘されています。

有用で安全性の高い相互作用

セイヨウサンザシとコエンザイムQ10の間には、有用な相互作用が認められています。セイヨウサンザシは、初期段階におけるうっ血性心臓疾患の治療や心臓血管系を健康に維持する目的で利用されています。セイヨウサンザシとコエンザイムQ10を併用した場合、心機能低下時のその回復作用や、初期段階のうっ血性心不全などに有効とされています。ただし、抗血液凝固薬であるワルファリンなどと組み合わせての利用は控えます。また、作用が現れるまでには数ヶ月の時間がかかるケースも見られます。尚、これらの併用を行う場合には、医師への相談が薦められています。