バレリアンの概要
バレリアンは欧米において広く用いられているハーブで、危険性は低く不眠症に適用されています。含有される成分にはアルカロイド類やテルペン類、揮発油などがあり、これらが中枢神経系に働きかけることで不安症や睡眠障害を軽快するものと考えられています。臨床試験の領域でも、バレリアンに睡眠障害の軽快が示されていて、中でも睡眠薬を長期間投与した際に引き起こされる不眠症にバレリアンを使用したところ改善されたとの報告例が注目されています。
バレリアン/サプリメントで期待される効能・効果
不安感及び不眠症の軽快など。摂取は就寝前の投与が一般的で、短期或いは一ヶ月程度の服用で不眠症の改善が見られるとされています。鎮静効果を目的に不安症などを改善しようとするケースでは、昼間でもバレリアンが利用されることがあります。副作用では、頭痛などが知られていますが、バレリアン独特のものは認められておらず、これはプラセボにおいても同じような症状が現れるからです。相互作用では、特に重要なものは知られていませんが、アルコール類や催眠系の薬剤、中枢神経系の抑制作用が認められる薬剤と組み合わせての利用は控えるほうがよいと薦められています。また、授乳中や妊娠中における利用も情報がないため、その使用を控えるのが良いとされています。尚、バレリアンには依存性に関する報告例も存在していません。