キャッツクロー[きゃっつくろー]

キャッツクローの概要

キャッツクローは関節炎などの関節周囲の症状に適用されるハーブで、原産地を南米ペルーとしています。含有される成分では、カテキン類、ポリフェノール類、タンニン類、オキシインドールアルカロイド類であるリンコフィリン、そしてミトラフィン、イソテロポディンといったものがあり、これらがキャッツクローの有効成分とされています。Tリンパ球の働きを亢進させる働きや白血球の貪食機能などは、キャッツクローに含有されるアルカロイド類によるものと考えられています。抗炎症のメカニズムは、腫瘍壊死因子の発生を阻害すると考えられているところに由来し、血圧正常化の働きは、交感神経系の興奮を抑制し、血管内皮細胞をゆるめ、抹消血管を広げる作用があるとされるリンコフィリンと呼ばれる成分によるものと考えられています。変形性関節症及び関節リウマチなどでは、臨床試験において、関節の腫れ又は痛みなどの軽減が見られたとの報告例が存在しています。また動物実験では、抗ウイルスや免疫賦活・抗癌・抗炎症などが確認されていますが、人間に対する臨床試験は不十分とされています。

キャッツクロー/サプリメントで期待される効能・効果

抗酸化・免疫賦活・抗炎症・鎮痛・変形性関節症及び関節リウマチの改善など。きゃっつくろーの副作用では、血圧低下及び胃腸障害などによる下痢といったものが知られています。報告例では、全身性エリテマトーデス或いはSLEを患っている方に、急性腎障害を発症したケースが示されています。また、肝臓における薬剤代謝酵素の作用を妨害するといったきゃっつくろーに関する報告例も存在しています。一般に、相互作用による影響も考えられているため、他の医療品などを使用している際は、医師の判断が必要とされています。尚、妊娠中におけるきゃっつくろーの利用はしない方が良いとされています。