高脂血症や結核に使われている珈琲の成分
珈琲に含有されている成分で国内において医薬品に利用されているのがニコチン酸、カフェイン、ピラジナミドです。海外では鎌形赤血球病にヒドロキシメチルフルフラール(HMF)、高脂血症にアシピモックス、心筋梗塞や狭心症などにテトラメチルピラジンが使われているそうです。また治験を行っているものでは高脂血症にアシフラン、食後の血糖値急上昇や高血圧にクロロゲン酸などがあるようです。
ニコチン酸はナイアシンのことでいわゆるビタミンの仲間です。大量投与によって善玉コレステロールを増やす働きがあると言われており、エネルギー代謝に関与しています。また高脂血症にも有用のようです。ナイアシンにはニコチン酸アミドも含まれますが、珈琲にはあまりないようです。また上記ニコチン酸の働きも認められないようです。
ピラジナミドはメイラード反応で発生する芳香成分のピラジン誘導体のことで結核に使われています。別の抗結核薬の機能不全を防止するようで、とても変わった作用を持つようです。尚、ニコチン酸とアミドはビタミンB3としても知られています。