連続性・有窓性・洞様毛細血管・内皮細胞
毛細血管では栄養素や老廃物、酸素と二酸化炭素をやり取りしています。これらの物質が血管壁を通過するには内皮細胞同士の隙間を利用しています。これと同じ原理で通過する物質には白血球であるマクロファージや好中球などがあります。
有窓性毛細血管は内皮細胞にいくつかの小さい孔を空けているもので洞様毛細血管はそれが大きいものを指しています。通常、孔は認められませんが、こういった孔を欠かせない組織が存在し、物質のやりとりに使われます。また全身の筋肉に見られる孔のないものは連続性毛細血管と呼んでいます。更に、洞様毛細血管は特定の内分泌腺や肝臓などに存在し、有窓性毛細血管は内分泌腺の大部分や腎臓などに認められます。
尚、毛細血管は動脈と静脈の間をつないでいる部分です。その太さは0.01ミリ前後で、髪の毛の0.1ミリ弱程度に比較すると更に細くなっています。また壁は一層構造になっています。