バレリアンの概要
バレリアンはオミナエシ科に分類されていて、原産地をアジアやヨーロッパとしています。日本では西洋カノコソウの名称で呼ばれていて、生命力が強く半日陰においても成長していきます。利用部位は、バレリアンの根部で、蒸留にて精油が抽出されています。現在、クロアチアなどがバレリアンの生産地となっていて、多年草となります。名称は、ラテン語に由来したものになっていて、幸福を意味します。古くから薬用として利用されてきた経緯がありますが、精神面の不安定や不眠症といった症状に対して利用され出したのは十六世紀以降と言われています。その後、神経からくる消化器系疾患に対しても用いられるようになり、その使い方が次第に定着していくこととなります。ヒステリーな精神状態を落ち着かせ安定化させる働きや不眠症を改善する作用などがあると言われています。また、頭痛を緩和し、感染症の予防にも有効と言われています。バレリアンに含有される成分では、ピネンやカンフェン、酢酸ミルテル、酢酸ボルニルといったものが知られています。
ばれりあん/アロマで期待される効能・効果
ばれりあんのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗炎症・抗ウイルス・鎮静・鎮痙・解熱作用など。また、精神状態の不安定な時や不整脈といった症状にも有用とされています。尚、長期に渡っての使用や大量の利用は、動悸や痙攣、頭痛といった症状を惹起することもあると言われています。