バルサム[ばるさむ]

バルサムの概要

バルサムはマメ科に分類されていて、乾燥や湿気に耐性を有しています。利用部位は、樹脂部で、蒸留にて精油が抽出されています。現在、おもな生産国はブラジルをはじめ、ペルーやコロンビアといった国々が知られています。バルサムトルーとバルサムペルーの二つがあり、いずれも粘膜保護作用が知られています。このため、呼吸器系疾患である気管支炎及び喘息といった症状に対して有用に作用すると言われています。バルサムの良く知られる作用では、緊張を緩和し、ストレスを払拭させる働きや気管支系疾患である風邪や気管支炎、それに伴う咳を鎮静するといったものがあります。また、浮腫みを解消する働きも知られていて、これはばるさむに利尿作用があると考えられているためです。更に、皮膚疾患である吹き出物やニキビといった症状に対しても、その治癒を促進すると言われています。咳止めとしては、シロップなどに混入されている製薬も見られ、食用では香り付けとしてアイスクリームやチューインガムなどに利用されています。含有される成分では、バニリンといったアルデヒド系、ネロリドールなどのセスキテルペンアルコール系、安息香酸ベンジルや安息香酸メチルといったエステル系の物質が知られています。

ばるさむ/アロマで期待される効能・効果

ばるさむのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗菌・鎮静・鎮咳・去痰作用など。尚、肌へ与える刺激の影響が強いため、その利用する量に注意が必要とされています。また、妊婦の方の使用も注意が必要とされています。