タンジェリン[たんじぇりん]

タンジェリンの概要

タンジェリンはミカン科に分類されていて、中国を原産地としています。利用部位は果実の果皮部で、圧搾にて精油が抽出されています。こうして生成された精油は、オレンジやレモンなどと併用すると相乗効果が得られると言われています。現在、アメリカやイタリアなどが主なタンジェリンの生産国となっています。良く知られる作用では、便通の改善作用や消化促進作用、また、身体の末端部分である手足の先端の血液循環を改善すると言われています。マッサージや入浴の際にビタミンCと併用すると、妊娠線の予防に有用とされています。アメリカに伝わった品種は、タンジェリンでもマンダリンの仲間とされており、いくつか異なる点があります。もともと中国からヨーロッパを経由してアメリカに伝播したと言われていて、果皮色は黄色になっています。一方、タンジェリンのそれは濃厚なオレンジ色をしていて、更に、この果実が採取される時期も数ヶ月ほどのずれがあります。芳香性は、マンダリンの方がやや強めと言われています。含有される成分では、リモネンなどのモノテルペン炭化水素系のものやカジネンといったセスキテルペン炭化水素系、そしてリナロールやシトロネールといったものが知られています。

たんじぇりん/アロマで期待される効能・効果

たんじぇりんのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗菌・鎮静・鎮痙・細胞再生促進・健胃作用など。また、皮膚軟化などにも有用とされています。尚、日光に当たる前の使用は控えます。これはたんじぇりんに光毒性が知られているためです。