シストローズ[しすとろーず]

シストローズの概要

シストローズはハンニチバナ科に分類されていて、春と夏の間に腺毛から異臭を放ちます。腺毛は葉や枝などに見られるもので、ここから樹脂状のものを発生させます。この物質は、芳香樹脂となるもので、ゴム状になってシストローズの葉から分泌されます。また、この樹脂が琥珀(こはく)のそれによく似ているため、ロックローズと言われることもあります。古くから香水をはじめ、石鹸やローション、パウダーといったものに香料として利用されていた経緯があり、現在では、飲み物などにも入れられています。ただ、揮発性の強い油分を持つシストローズは、時として火災の原因にもなると言われています。シストローズの主な作用は、精神状態を安定させ、自律神経を調整するとされています。このため、緊張も解れるとされます。また、気管支炎や咳、風邪などにも有用とされていて、更には関節痛に伴う痛みを軽減するとも言われています。その他、肌のトラブルであるニキビやシワ、そして肌の老化現象を予防するとも考えられています。含有される成分では、酢酸ボルニルなどのエステル類、カンフェンやα-ピネンといったモノテルペン炭化水素類、そして、ビリディフロロールといったものがあります。

しすとろーず/アロマで期待される効能・効果

しすとろーずのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗菌・収斂・通経・強壮・鎮咳・鎮静・去痰作用など。尚、しすとろーずは別名でラブダナムとも呼ばれており、併用される精油では、クラリセージやパインニードル、ラベンダーといったものがあります。