タジェットの概要
タジェットはキク科に分類されていて、アメリカやアフリカなどに原種とされるマンジュギクが見られます。花は、鮮明なオレンジ色をしており、収穫は芳香性を最も有する満開になった時期に行われています。利用部位は花部で、蒸留にて精油が抽出されています。フレンチマリーゴールドは、フランスでの精油の呼び名で、正確にはタジェットの花が原料になっています。古くから優れた殺虫の働きに注目されていて、アフリカではカキブシュという名称で作物を保護したり、ハエの対策として用いられていたそうです。その他、下剤として種子及び根部などが、毒素を排泄させる用途に使われたり、軟膏にしてうじに対する対策として使われていたとされます。タジェットのよく知られる作用では、緊張をとぎ解し、気分をリフレッシュさせたり、創傷治癒の促進作用、虫から肌を保護する働きといったものがあげられます。含有される成分では、タジェトンなどのケトン系、オシメンといったモノテルペン炭化水素系の物質が知られています。
タジェット/アロマで期待される効能・効果
タジェットのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗真菌・抗菌・抗炎症・鎮静・鎮痙・組織細胞の再生促進・血圧低下作用など。また、殺虫や、皮膚軟化といった働きも知られています。尚、利用した際の直射日光を控えます。これはタジェットに光毒性が認められているためとなります。また、とても強い作用を持つ精油であるため、その利用に注意が必要とされている、精油の一つになります。