ガルバナム[がるばなむ]

ガルバナムの概要

ガルバナムはセリ科に分類されていて、原料となるのは、この植物の幹から流出するゴム状の樹脂となります。中東諸国において広く分布している低木で、現在、ガルバナムの主産国は、シリアやトルコ、イラン、イスラエル、レバノンといった国々になります。ガルバナムの主な作用は、不安感などの精神状態を正常化し、安定化させる働きがあるとされています。また、関節炎や頭痛、筋肉痛などを緩和させる働きや呼吸器系疾患である痰や咳といった症状を軽減すると言われています。更に更年期障害の諸症状など女性特有の症状に対しても有効とされています。ガルバナムの精油としては、古い歴史があるとされていて、旧約聖書などにもその記録が散見されます。香料などに使われることがほとんどで、多くの働きがあるとされているものの、アロマテラピーの領域ではあまり普及するに至っていません。がるばなむに含有される成分では、カジネンなどのセスキテルペン炭化水素系、α-ピネンやβ-ピネンといったモノテルペン炭化水素系、そしてカジノールなどのセスキテルペンアルコール系といったものがあります。

がるばなむ/アロマで期待される効能・効果

がるばなむのエッセンシャルオイル(精油)としては、鎮痛・鎮静・利尿・惚れ薬的・催眠・抗炎症・通経・去痰作用など。また、うっ滞やうっ血などを取り除く働きもあるとされています。尚、肌が敏感となっている方などは、その使用量に加減が必要とされています。また、妊娠中の方はその使用を控えるべきとされています。