リンデン[りんでん]

リンデンの概要

リンデンはシナノキ科に属していて、別名では西洋菩提樹(セイヨウボダイジュ)やテイユルなどと呼ばれています。原産地は中国或いはヨーロッパと考えられており、成長すると凡そ二十メートル以上に育つ落葉高木となります。ハーブティーやパウダーとして、苞及び花部が使われるケースもあります。利用部位は、花部及び苞部で、溶剤或いは蒸留法にて精油が抽出されています。甘い芳香性を有し、昔からヨーロッパ諸国において茶剤として用いられていたそうです。ティユルは、フランス語に由来するもので、リンデンの花を指して言う言葉です。一般に、リンデンは沈み込んだ気分を正常化させ、リラックスさせる働きがあると言われています。また、発汗作用が認められることから初期の風邪などには有用とされています。更に、偏頭痛などにも働きかけると考えられています。その他、消化器系や呼吸器系の異常を改善する働きや髪の毛の育成にも有効とされています。リンデンに含有される成分では、ジャスミンや酢酸リナリル、アントラニル酸メチル、ファルネソール、ネロール、ゲラニオールといったものが知られています。

りんでん/アロマで期待される効能・効果

りんでんのエッセンシャルオイル(精油)としては、鎮静・抗炎症・収斂・強壮・鎮痙攣・鎮咳・消化促進・利尿・保湿・駆風作用など。尚、肌へ与える刺激による影響が示唆されているため、その利用する量に調整が必要とされています。また、皮膚が敏感になっている方は、その使用を控えます。