ヤロウの概要
ヤロウはキク科に分類されていて、別名では、アキレア、セイヨウノコギリソウなどと呼ばれています。成長すると凡そ五十センチ程度に育ちます。ギリシャ神話のアキレスが用いていたとされる薬草で、別名のアキレアもこれに由来したものとなっています。ヤロウの利用部位は、葉及び花部で、蒸留にて精油が抽出されています。現在アメリカやヨーロッパなどが生産地として知られています。一般に、筋肉痛や関節痛に働きかけ、その痛みを緩和すると言われています。また、緊張を払拭し、やる気を出させる働きもあるとされます。更に、女性特有の更年期障害の諸症状や月経不順にも有用に働きかけるとされます。その他、ヤロウには免疫賦活作用があると言われているため、風邪などの予防にも有効とされます。ヤロウに含有される成分では、シネオール、ボルネオール、カマズレン、α-ツヨン、α-ピネン、カンファー、パラシメンといったものが知られています。
やろう/アロマで期待される効能・効果
やろうのエッセンシャルオイル(精油)としては、去痰・止血・抗炎症・鎮痙・胆汁分泌促進・利尿・収斂・解熱・強壮作用など。尚、肌へ与える刺激の影響があるため、その使用量は控えめにとされています。また、長期間継続しての利用は、頭痛などを訴えるケースも見られます。その他、妊婦の方や授乳中の方は、その使用を控えるべきとされています。