スペアミント[すぺあみんと]

スペアミントの概要

スペアミントは原産地を北アフリカや地中海沿岸地域などとしており、シソ科に分類される多年草となります。成長すると凡そ一メートル近くに育ち、花は紫色をしていて、葉は先端が尖り、全体的にシワが見られます。現在、アジア諸国やアメリカ、イギリス、インドといった国々が生産国で知られておりますが、日本ではこのスペアミントよりもペパーミントの方が広く普及しています。利用部位は全草で、蒸留にて精油が抽出されています。精油で利用する場合、消化器系疾患や口臭、頭痛といった症状に有用とされていますが、もともとローマなどでは昔から口腔衛生対策の一環としてスペアミントが用いられていた経緯があります。かつてのギリシア人などは、入浴剤や香料、強壮剤などとして使っていたとされます。含有される成分では、リモネンなどのモノテルペン炭化水素系のものやカルボンといったケトン系のものが知られています。尚、スペアミントの主成分はメントールなどが含まれていないため、ペパーミントに比較すると、その香りも穏やかなものになっています。

すぺあみんと/アロマで期待される効能・効果

すぺあみんとのエッセンシャルオイル(精油)としては、止痒・通経・鎮痙・分娩促進・駆風作用など。また、殺虫目的で使用されたり、健康回復を目的に利用されるケースも見られます。尚、肌へ与える刺激が知られているため、その利用する量に加減が必要とされています。また、妊婦や授乳中の女性の方は、その利用に注意が必要とされています。