サントリナの概要
サントリナはキク科に分類されていて、日本ではワタスギギクとも呼ばれています。サントリナは銀灰色をした茎を持ち、葉には細かい綿毛が見られます。花は黄色くなっており、その形状はボタン形で、見た目は小菊に良く似たものとなっています。利用部位は、葉及び茎並びに花部で、蒸留にて精油が抽出されています。ワタスギギクの他、ラベンダーコットンとも呼ばれています。通常のラベンダーはシソ科に分類されており、ラベンダーコットンと呼ばれるサントリナはキク科であることから両者はまったく別種となります。ヨーロッパなどでは古くからサントリナを防虫として利用してきた経緯があり、袋に葉や茎を乾燥させたものを入れていたそうです。特有の香りは非常に強くなっていて、これが虫を寄せ付けない理由となっており、庭などにさんとりなを植えておくと、その周りの植物が虫に傷められることはないとされます。ただ、現在さんとりなに有毒性が示唆されていることから、アロマテラピーの領域ではあまり利用されなくなっています。含有される成分では、ロンギベルベノン、アルテミシアケトンといったケトン類などが知られています。
さんとりな/アロマで期待される効能・効果
エッセンシャルオイル(精油)としては、防虫・鎮咳作用など。また、呼吸器系の疾患である喘息などに対しても有用に作用すると言われています。尚、有毒性が指摘されているため、その利用については安全性が明確にされていません。